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執筆者の写真根本 寛朗

「時間を買う」という考え方~お金の有効活用は大切だが時間の有効活用も大切~


❝ 時は金なり ❞


このことわざは、「時間はお金と同じく貴重なものなので、浪費することなく、有意義に使うことが大切である。」いう意味がある。


「人」は不死身ではない、将来「人」が死ねなくなる時代が来るかもしれないが、まだ人生は限られている。最期を迎えた時に、満足いく人生だったと思える時間の使い方をしたいものである。


今回は、私が日頃思っていることを書きたい。あくまで私見であり、皆さんの考え方が相違する点もあるかと思うがご容赦頂きたい。


さて、皆さんは「時間を買う」といった考え方をもったことがあるだろうか。


人は生まれてから死ぬまで限られた時間の中で生きる。


仮に100歳まで生きるとすると


1日24時間×365日×100年=876,000時間


うるう年も計算に入れると100年で25回来るとして、


24時間×25=600時間


あわせると、876,600時間である。


意外と少なく感じるのは私だけであろうか。


しかもこの時間をすべて自分がやりたいことに使うことはできない。


睡眠、食事、排泄など「人」が生きていく上で必要な時間がある仮にその時間が1日10時間あったとすると、10時間×365日×100年+250時間(うるう年分)=365,250時間となる。


実際に使える時間は876,600時間ー365,250時間=511,350時間程度となる。


この時間をどのように使うかは皆さん次第である。


私に相談に来るクライアントの方はみな、ライフプランを考えより豊かな人生を送りたいと考えている方がほとんどである。


そのために、将来の資産どうやって殖やしていくか、どう節約すればいいか「お金」についてどう有意義に使うかを考え私も助言を行っている。


そんなお金を有意義に使うひとつが今日のテーマに掲げた「時間をお金で買う」ということである。



私たちは皆、「時間」を買っている

大昔は、着るもの、食べるもの、住むところ...「衣・食・住」すべて自分でやっていた時代もあった。

現代の日本に住む人で、これをすべて自分自身で行っているという人はいないのではないだろうか。


私たちは、服でも食料でも出来上がった商品をお店で買う。


それらの商品は材料から加工され製品となり、お店に並んでいる。

私たちは製品を「お金」を出して買っている。

材料が製品になるまで時間がかかるわけだが、その時間を私たちは買っているのだ。


仮に、自分が住む家を自分で建てたいという人がいて、丸太から建てたらどれくらいの時間がかかるだろうか。

建てるまでの間、今まで収入を得るために充てていた仕事の時間を削らずに建てる事はできるだろうか。

そもそもその前段階で、家を建てるための知識を習得する時間も必要になってくるのではないだろうか。


なにもかも自分でやるにはいくら時間があっても足りない。


知らず知らずのうちに私たちは製品を買うことにより時間を買っているのである。



限られた時間を選択することが大切

私たちは、自分できないことは製品を買うことによって時間を買い、自分の時間を別のことに使っている。仕事をして収入を得る時間、家族と過ごす時間、趣味を満喫する時間...etc.


自分でできることはどうか、家事や育児などやることは当たり前だが、それをやることにより負担に感じたりストレスがたまったりするのであれば、その時間を別のことに充てた方が効率的ではないか。


例えば、掃除の時間を誰かに代わりにやってもらい、その時間を家族と過ごす時間や、収入を増やすための時間に充てることで時間を有効に活用できる。



Q.あなたは、家政婦やベビーシッターなどの家事代行サービスを利用したことがありますか。
(出典:リンナイ株式会社 の「共働き」に関する意識調査をもとに、執筆者がグラフ作成)

少し前の調査になるが、リンナイ株式会社の「世界5カ国の「共働き」に関する意識調査(2018年) 」の中で、家政婦やベビーシッターなど家事代行サービスを利用したことがあるかについての質問結果がある。


そこでは、日本の利用率の低さが目に付いた(上記グラフ)。


共働き世帯が多いアメリカでは、ナニーやベビーシッターを利用することが多い。習い事の送迎をお願いしたり、自分のやりたいことをしたり、子どもを預け夫婦の時間を過ごしたりしている。日本では子供のことは親が見なくてはいけないという意識が強く、子どもの世話は何からなにまで親が行う。


一人当たりGDPがアジアでTOPのシンガポールでは一般の家庭でも家政婦がいる。30年以上前になるが、私の親戚がシンガポールに住んで時に遊びに行った際にも家政婦がいたのを覚えている。


日本でも共働き世帯が増えている。仕事に、家事に、育児に追われ余裕のない生活を送っている人も多いのではないだろうか。


さらにコロナ禍で、日本では在宅時間が増えたことにより家事・育児の時間も増えたようだ。同社の2020年「夫婦の育児・家事」に関する意識調査(2020年)からも、家事の時間、育児の時間共に増加していることがわかる。


(出典:リンナイ株式会社 の「夫婦の育児・家事」に関する意識調査をもとに、執筆者が表作成)

サービスを利用する事で時間の有効活用ができる


日本でも家事代行や、ベビーシッターを利用することは可能である。月に数時間でもサービスを利用することにより、時間に余裕ができる。

時間に追われている人は心に余裕ができ、別のことに充てたれる。夫婦や家族との時間を過ごしたり、趣味の時間に充てたり、ジムで汗を流したり、収入を上げるスキルを身に着けたり…


サービスを利用する=時間を買う


ということである。


私の仕事も今まで時間で培った知識や経験、作業の時間をサービスとして提供している。


時間を買うという意識をもっと持つことが大切だと思う。



さいごに

❝ Time is money ❞


この言葉は、アメリカ合衆国建国の父の1人、ベンジャミン・フランクリンの言葉であり、冒頭の「時は金なり」の語源になった言葉である。

ベンジャミン・フランクリンは自伝の中で、第6章の13の徳の中で、「6、勤勉」で、「時間を無駄にしないこと。いつも有益なことに時間を使うこと。無益な行動をすべてやめること。」と書いている。


時間は有限である。


効率的な時間の使い方をすることで心にゆとりを持ち、豊かな人生を送っていただきたい。

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